お疲れ様です。
今週もはじまりました。番組は先週と同じものが流れております。
すみません…。もう一回見てもらえますか!?(笑)
本日は今年度最後のロケへ行ってまいりました。
滝ロケです。
滝ロケは月に1度か2度。
今日は8名が参加しました。
皆がそれぞれ久しぶりに会うのでその空白期間を埋めるように色々な話をします。
どさけんさんやわださんは新年度のレギュラー番組のお話。
藤田さんは久しぶりに息子さん娘さんにあったというお話。
長谷川さんは4月に後河原〒で始まる消印の展示会の話。
ドローンの山口さんは新しく導入したドローンの話。
岡藤君は最近佐渡島に行った話や宇部マニさんと新しい連載を始めるという話。
皆さんがそれぞれに新しいことにチャレンジしたり、成長をされたり、それはそれは刺激的であり、私はまたそれが幸せで、ロケの日はいつもわくわくなのです。

このロケに行く道中、志村けんさんの訃報が入ってきました。
車内が少しシーンとなりました。
幸せな日常や未来の新しい活動の話を聞けるのも健康があってのこと。
日に日に悩ましいニュースが入ってきて気分が落ち込みます。
楽しい番組にしようと思うほどに、現実とのギャップに悩みます。
「だからお家でテレビでも見てくださいな。」
いつもならこんな調子でコメントをするのがパターンなのですが、もはやそういうことを言うことすら薄ら寒くなっています。
私は今は閉じこもり、エネルギーを貯めることに致します。
充電期間。
別に出社をしないという意味ではなく、内面的なお話。
もっと画期的で、もっと郷土愛を高められるスペシャルなアイデアをひらめけるような時間を作ろうと思っています。
しょうがないですなあ。
各自の持ち場で自分の仕事に励むこと。
そして不用意な外出を控え、世の動きにアンテナを張ること。
今はこれくらいしか思いつきませんゆえ。
ディレクター 松田
大変な時代になって参りましたね。
オリンピックが延期というのはこれまでなかったことだそうで。
新型コロナウィルスももちろん怖いのですが、経済活動をはじめ諸々が委縮したり自粛したり、そういうことも怖いですね。
なにはともあれ、体が一番。
皆様におかれましてもどうぞお大事にくださいませ。
こんな時代にあのMCベストさんは新曲を出されました。
タイトルは「ラップが怖い」です。
https://www.youtube.com/watch?v=pL2IRGbFBbw
最近使っていなかった番組のセットが使われております。
ちょっと見てみたら面白いと思いますよ~!
早くいつもの日常が帰ってきますように。
ディレクター 松田
おはようございます。
2月・3月と隔週更新が多くなってしまいましてご迷惑をお掛け致します。
4月からは毎週更新できるように頑張ろうと思っています。
(一人でやっているので、企画によっては毎週更新できない場合もありますのであらかじめお許しを…。)
(タマヤさん提供・米屋町商店街の入口)
さて、本日からは人気企画「アーケードヒストリー」の米屋町商店街編(後編)をお送りします。
もう一度企画の説明をしますと、どさけん・長谷川・藤田(現在育休中)・上田剛志さんが商店街でインタビュー。
「あなたのお店は創業何年ですか?」
「あたたのお店が建つ前には何というお店がありましたか?」
その回答を表に記入していき、区画ごとにお店の遍歴をたどっていこうというものです。
(リポーターの面々)
今回はmirai365さん、着物のふじもとさん、米屋町商店街組合事務所、刃物の末廣さんを中心にインタビュー。
ロケ後に三好屋さんや、ガーリーマーケットさん、ギャラリーナカノさん、その他にもいろいろなお店・関係者に聞き込み調査をしました。
古い話になるとやはり調査も難航しまして、図書館で古地図で裏取りをしたり、歴史民俗資料館や文書館、あるいは古書店などで写真資料などを集めてまとめました。
そんなこんなをしているうちに、ロケをしてから約1年。
その間にリポーターが育休に入ったり、閉店するお店がでたり。あるいは調査が進んで新しい情報が出てきたり…。
歴史を調べているのに、最初のロケ時点の話がもはや歴史の1ページになりかけていました。
まるで栓を締めるのを忘れて風呂を沸かすように、全然湯が貯まらない。
この調子だといつまでも放送に至らないのでビシッとあきらめることはあきらめて、区切りをつけて放送することにいたしました。
(ふじもとさん提供)
(末廣さん提供)
(三好屋さん提供)
米屋町商店街の特徴は歴史的に大きな企業・官公庁の支店や出張所が多い(かった)ということ。
みずほ銀行(当時勧業銀行)や山口銀行(第百十銀行時代から)、古くは中国電力や信用保証協会などの立派な建物がありました。
地理的に人の集まる場所であることの裏付けであり、地元民ににとっては大きな誇りになっていました。
それが米屋町としてのアイデンティティとして今もなお受け継がれています。

(中国電力・現在のコーケンドラッグさんの場所にあった。今は市民会館の向かいに移転している。)

(山口銀行・現在のふじもとさんの場所にあった)
商店街自体はそう長くはないですが、歴史的にはとても深く、米屋町のアーケードヒストリーの調査はこれからも続けていきたいと思います。
情報をお持ちの方はどうぞ松田までご連絡をお願いします。
何とか大正・明治時代あたりまでは、どうにか解き明かしたいと思っているのですが…。

阿部洋物店というお店。左は勧業銀行(徳見七郎さん画)

現在の山口銀行米屋町支店の場所にあったようだけど、詳しくはわからずじまい。
きっと誰かが当時のお話や資料を受け継いでいるのだと思うのですが、100年以上前のことってなかなかたどれないものなんですねぇ…。
このほかにも番組のご感想などを頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ディレクター 松田
おはようございます。
今週の放送も先週に引き続き幻の滝を放送しております。
不規則の更新になり申し訳ございません。
こないだ萩在住の藤田さんにDVDを送りました。
で、今日お会いした時に「ご覧になられましたか?」と聞くと
「何べんも見た!」とのお返事。
何より出演者ご本人が喜んで頂けたのが嬉しい限りです。
滝もめったに見れるものではありませんので、どうぞご視聴くださいませ!!
滝カードも絶賛配布中ですのでどうぞ!!

ディレクター 松田
幻の滝「璞玉の滝」の滝カードが少し早めに届きましたので、いつでもウエルカムです!
今回で30枚目です。
13日(金)以降弊社1階編集室で受け付けています。
今回は行こうと思ってもタイミングが合わなければ物理的に行ける場所ではないので、到達難易度を初めて「測定外」としました。
幻の滝カードをどうぞご入手くださいな!


郵送の方はしばしお待ちください!
締め切り日までまってからお送りします。
メール・ハガキ・FAXでお申し込みください。
さて、残りの落差は約4分の1。
ということは滝カードのゴールは36~38枚目くらいで落ち着くのかなぁ。
滝カードをきっかけに会社で視聴者の方とお会いできるのも残り少なくなると考えると少し寂しくなります。
ディレクター 松田大輔
1492年 コロンブスが新大陸を発見
これって結局、コロンブス目線なわけですよね。
そこに住んでいた原住民からしたら
1492年 原住民はコロンブスを長とする船団に遭遇
…と年表は書き換えられるわけですよね。
学生の頃から不思議でした。
「新大陸を発見」ってあんなにでかいもの、絶対誰かが先に見つけてるって!
実際そこにだれかが暮らしていたわけでしょう。
現在でも「昆虫の新種発見!」とか「龍馬の手紙を発見!」とか時々ニュースで見聞きします。
これも結局、どこかの偉い学会とか偉い研究者たちがそれを初めて認識したというだけで、ずっと前からその昆虫はそこに生きていたし、龍馬の手紙なんてもともとは龍馬が誰かに送っているわけです。
何が言いたいのかというと、
2020年3月10日 私がアルク中央店で「ようかんパン」を発見した
…というお話はここに書くほどのことなのかということです。

私は昨日人生で初めて「ようかんパン」なるものを見つけたのです。
ようかんというのは羊羹ですよ。
羊羹が中に入っているのではなく、羊羹がパンの上につけられていて、中にはクリームが入っていました。
ネットで検索すると松月堂さんでは昔から作っていたとのこと。
(ネット情報ですから真偽不明)
また北海道など一部の地域では割とメジャーな種類のパンだということ。
(これまたネット情報です。)
私にとっての発見は誰かにとっては常識です。
だから私はこのようかんパンを「発見したぞ~!」と自慢げに言うことは憚られます。
普通にアルクのパン売り場に並んでいたわけですからね。
昨日初めてパン売り場に並んだ可能性は低いですしね。
第一このパンを作った人の方がいるのですから。
だから「とても私はびっくりした」と個人的な感動を述べることでこの事実をお伝えしようと思います。

今朝、そのようかんパンを頂きました。
とても美味しかったです!
「私の中では新触感」
これならウソにはならないかな。
「ようかんパン、おすすめです!」
これもウソにはなりませんよね。私の個人的な感想です。
結局、何を放送しても誰かにとっては「発見」で誰かにとっては「常識」なわけです。
同様に何を放送しても誰かにとっては「薬」で誰かにとっては「毒」かもしれません。
であるならば覚悟をもって自分が真ん中の支点いないくてはなりません。
やじろべえのようにこっちに振れ、あっちに振れながら、これはこっちに振れすぎてはいないか、あっちに振れすぎてはいないかと気にしながらやらないといけません。
振り幅が大きければ大きいほど良い番組だと思っています。
アンテナを張り巡らせつつ、グイングインふとやじろべえを振り子させつつ、破綻させないようコントロールさせる度胸を持たないといけないのだと。
私は「ようかんパン」でこんなことを思ったのであります。
ディレクター 松田
おはようございます。今日はサンキューの日なんですって。
朝ラジオで言っておりました。
しかし、こんなに安直に記念日を設定することに私は賛成しかねますね!
ちなみに明日3月10日は砂糖の日だそうです。
39だからサンキューの日で、310で砂糖の日…。
結局、世の中ダジャレで成り立っているんですよね。
長谷川さんがダジャレを言うとあんなにもシーンとなるくせにですよ。
彼のダジャレをサブいサブいと言うなら、こういう記念日に対してもスルーの姿勢を取らないと一貫性が保てなくないですか!?
「今日はサンキューの日です。みんなに感謝の気持ちを伝えましょう」
そんなキャンペーンに乗っかかりがちなあなた。
長谷川さんのダジャレにも責任を持って正面から向き合ってくださいね。
彼は今週、「水は見えず…」とダジャレを言っていましたよ。
さあ笑ってください。
ほら!
ほら!
ほら!
何?全然面白くない?
じゃあ何で、サンキューの日には乗っかるんですか!?
方向性は一緒ですよね。
ラジオのパーソナリティが言うダジャレと長谷川さんがいうダジャレに何の違いがあるのでしょう?
意気揚々と「今日はサンキューの日です」「おーそうかなるほど~!」
いやいや、逆に笑っちゃうね。
長谷川さんのダジャレを笑わないあなたは今日は誰にもサンキューと言ってはなりません!
そうでしょう。
もちろん明日は砂糖はなめてはいけません。
3月12日はサイフの日ではないですし、4月4日はヨーヨーの日ではありません。
こうなればマイナンバーカードの一番下欄に「ダジャレを笑う」かどうかのチェック欄を設けて頂きたいですね。
ダジャレを笑うなら笑う。笑わないなら笑わない。
日本国民は20歳を迎えた日に、自分のダジャレ感を表明しなければならない。
これは国を挙げて決めて頂きたいですね。
国籍や性別と同じ扱い。変えるにはいろいろな手続きを経ないといけない。
それくらい重い分類に位置付けて頂きたいですね。
そうなれば私は「ダジャレを笑わない」にチェックを付けようと思います。
長谷川さんのダジャレを笑わないし、今日は誰にもサンキューとは言いません。
当然ですよね。私は筋の通った男です。
さて今週は璞玉の滝(あらたまのたき)というめったに見られない滝をご紹介しております。
先週から珍しい滝2連発です。
藤田さんの滝に関する知見のおかげ。本当に素晴しいなと感嘆しています。
ただ藤田さんが発した「あらたまの滝だけに改まって見てみましょう」という発言に関しましては私は無視いたします。
私はダジャレを笑わない側の人間なのですから。
で、今回の滝がなぜ幻なのか。
それは通常であれば菅野ダムの底に沈んでいるからです。
雨が少なくなったことでそれが数年ぶりに姿を現したのだと。

急遽、藤田さんからその旨の連絡を受けました。
朝の10時ごろでした。
翌日には天気が崩れる予報だったので、雨が降るとまた水に浸かるかもしれない。
だから今日行っておいたほうが良いと。
なるほど!
それは緊急事態だと思い、滝メンバーの緊急招集をかけたわけでございます。
残念ながらどさけんさんの都合はつかず、ハッセー・わだ・おかふじの3名による異例のロケが敢行されました。

普段のロケでは司令塔の役割を担っているどさけんさん。
彼の不在がどう作用するのか楽しみでしたが、案の定、全員ロケということを忘れキャッキャキャとなりました。
実際になかなか見れない光景を見ることができて大満足でした。
もう藤田さんにサンキューと言いたいですよね。

皆様も行ったつもりで非日常の空間を楽しんでいただければと存じます。
滝カードももちろん発行!!今回でメモリアル30枚目です。
こんなにも続けることができて皆様にも感謝の気持ちを伝えたいです。
ほんとサンキューです。

弊社での配布は予定では16日の月曜日からになります。
早めに出来上がりましたらHPでお知らせします。
ちなみに次回の放送は3月23日(月)からの更新です。
このところ番組更新が不規則になりがちでご迷惑をおかけします。
最後まで駄文を読んでいただきまして、サンキューです!
ディレクター 松田
おはようございます。
今日から3月ですね。もっとよい4月になっていますように!
さて、今週は前回の素練の滝の続きなのですが、異例づくしの構成になっております。
まず、この度の滝は所有者がはっきりしているということ。
そして、滝の周囲にはものすごい立派な石垣があるということ。
さらに、この石垣は日中さんという男性が個人で積み上げたものだということ。
私はとても感動して追加の取材を申し込ませて頂きました。
年を取ったからなのでしょうか。
「〇〇一筋〇十年」みたいな話に対して、近年は本当に身をつまされる思いが強くなってきました。
キン肉マンで出てきた「牛丼一筋300年」という歌詞ですら、牛丼一筋300年とはご苦労な話だな~と。
何かをやり続けることの大変さを少しずつ理解してきたからなのかと思います。
今回取材した日中さんは50年以上をかけて石垣を作り続けています。
現在もまだ完成ではなく毎日のように作業は続けられています。
マチュピチュのような見た目に、サクラダファミリアの継続性を備えた石垣。
これをあまり人の立ち入らない山の奥でコツコツとされてきたと思うと、言葉では言い尽くせない感動と尊敬の気持が沸き上がってきました。

そんな日中さんから発せられる言葉が私にはとても突き刺さりました。
皆様にもどうぞご覧いただけると幸いです。
ディレクター 松田
にんげんのGO!関連のお知らせ
この番組に集まる人達は各々がスペシャリストでございます。
番組に映っていない時でもそれぞれの主戦場で己の夢を果たす為、奮闘しておるのでございます。
こちらをご覧の皆様もそれぞれの応援団になっていただけますと私も嬉しく存じます。
改めてそれぞれの活躍の場をこのブログでお知らせいたしましょう!
どさけんさん
ツイッター https://twitter.com/dosaken101
テレビ出演 https://tys.co.jp/program/chigumaya/profile/
…ほか下関でラジオやったりイベントでも活躍中。ここでは省略。
わだりえさん
ツイッタ― https://twitter.com/riewada_0919
ラジオ出演 http://www.fmy.co.jp/blog/mada.php
…ほかtysで出演したりイベント司会などでも活躍中。ここでは省略。
上田剛志さん
ブログ・ツイッターなどは無し。
→湯田温泉の長州屋さんの前にて演奏中。夜の10時以降に出没とのこと。
リアルで行くべし!!
宇部マニアックスさん
ホームページ http://ubemaniacs.main.jp/
ほかフェイスブックやnoteで記事あり。地元誌で定期連載あり
この辺りは皆様ご存知のことと思います。
むしろそれぞれがこちらの番組を告知をしてほしいくらいです(笑)
さあここからNEW情報です!
高橋真実
https://ameblo.jp/mami-successpro/
ブログを始めたそうです。
うちの番組に出たときはそうでもなかったそうですが、ちぐまや家族に出た後はすごいリアクションがあったと言っておりました。
すねるぞ。
さらに!
長谷川一夫さん
https://www.youtube.com/watch?v=D3mg1WtYW4Y
「はっせー・やまちゃんの鐵でGO! ウヤにはできません」
なんとドローンの山口さんとユーチューブを始めたそうです!!あの人とうとうユーチューバーになりましたよ。
2人は鉄道が共通の趣味だそうで、鉄道のことを語るとのこと。
タイトルのウヤとは運休という意味の鉄道業界用語だそうです
ドローンの山口晋さん
フリーエージェントというドローンの会社をしていて最近HPを作られたとのこと。
https://www.fae-drone.com/
昨年好評を得たどさどんの動画も載せてくださってます!
おかふじりんたろうさん
なんでも3月6日にNHKのYスペに出演することが決まったそうです。
「話そう!山口のミライ」 NHK3/6(金)19:30~19:55
https://www.nhk.or.jp/yamaguchi/program/y-sp.html
討論会をする8人のうちの1人とのこと。
いやあNHKさんも焼きが回りましたなぁ。あんやヤツを出演させるなんて(笑)
興味ある人みんなで見てみましょう!!
皆さんそれぞれに活躍の場があってがんばっています。
各所で得た経験値が相乗効果になって、この番組ももっと盛り上がれば嬉しい限り!
ディレクター 松田
ちょっと前にブログにあげましたが、我が家の2階の1室がこないだからスカラ座になったので、毎夜1本映画を見ることが楽しみになっています。
映画と言っても今の所「男はつらいよ」一択なんですが(笑)。
昨年末たまたま「男はつらいよ」の50作目を始めて見て以来心をつかまれて、第1作から順に見ているのですが本当に素晴らしい「映画」なんですね。
実はこれまで私は「映画が好きだ」と語る人に少しばかり疑問符をもっておりました。
よくいるではありませんか?「一日一本映画を見るのをノルマにしてるんだよ~」とか「映画を見ないと薄っぺらい人間になるよ」みたいな空気で映画を語る人が。
寅さん風に言えば「なんだよ!インテリぶりやがって!」ですね。
自分がテレビの仕事をしている関係で映画に対してジェラっている部分が多分にあるんですが(笑)
次に映画ってテレビドラマと何が違うの?という疑問ですね。
踊る大捜査線なんてTHEムービーってついているだけで内容はテレビ版とほぼ一緒でしょ。
映画館で見るのが映画?ならその後DVDになったらそれは映画?
大きな画面で見る映画?それなら家のテレビで金曜ロードショーで見るときも映画なの?
制作費がかかると映画?それなら映画並みにお金をかけられた海外ドラマは映画なの?
映画監督が作ると映画?それならその監督がテレビドラマを作ったらそれも映画?
お金を払ってでも見たいものが映画?テレビにもお金を払っても良いと思えるものはなかった?
その辺の線引きをきちんとしてほしい!という感情もありますね。
これも自分がテレビ制作をしている関係で、いちゃもんをつけているにすぎないのですが(笑)。
さあ、ここにきて「男はつらいよ」です。私はこれは「映画」だと思いました。
(元々はテレビで、放送後好評だったので映画化した、男はつらいよTHEムービーなのだそうですが)
昨日は11作目「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」を見ました。この回にこんなエピソードがあります。
さくら(倍賞千恵子)が子供の満男にピアノを買ってあげたいと夫の博(前田吟)に話します。
博はとても高くて手が出ないと乗り気ではありません。
それを耳にした寅さん(渥美清)は「なんだお前たち、ピアノくらい買ってやれよ!」と言って、外へ出ていくと、小さなおもちゃのピアノを買って戻ってきました。
「おう!ピアノを買ってきてやったぞ!」
おもちゃのピアノを自慢げにさくらに渡す寅さん。
受け取ったさくら(倍賞千恵子)は何とも言えない表情をするのです。
(何これ? あっ!お兄ちゃんは勘違いをしてるんだ。これが私たちの欲しいピアノだと思っているんだ。
…かわいそうなお兄ちゃん。
でも、私たちの為に買ってきてくれたんだから喜ぶふりをしなくちゃ。)
さくら演じる倍賞さんは驚きと哀れみと嬉しさとやさしさと企て…いろいろな気持ちが同居した表情を1~2秒で表現されました。
快演!大女優倍賞千恵子ここにあり!でございます。
「ありがとうおにいちゃん きっと満男も喜ぶわ」
「なーに、遠慮するこたあねえんだからな。俺たちは家族なんだからよ。」
さあ、ここからとらやでは「このおもちゃのピアノこそさくら一家が欲しかったもの」という暗黙のルールが出来上がり、博とおいちゃんおばちゃんは「寅さんには黙っとこう。喜んでいるふりをしよう」と気を使い本当のことを隠しはじめます。
いわゆる男はつらいよのパターンに入りました!
わかっていながらもファンはその後の行方を見守ります
夜、一家団欒の場。楽しそうにピアノを鳴らす満男。相変わらず得意気な寅さん。
そこへ隣のたこ社長がやってきて
「なんだよ、寅さんがピアノ買ったって?おいおいこれ、おもちゃのピアノじゃねえかよ!」
皆は「空気を読んでよ!」という表情。
すべてを悟った寅さん。
「お前らの欲しいピアノって講堂にあるようなピアノだったのかよ!」
みんなで寅さんを傷つけないように装っていたのがばれてしまいました。
「そうよ。おにいちゃん。でも私たち、おもちゃのピアノでもうれしかったのよ」となだめるさくら。
恥をかかされた寅さんは怒ります。
「そもそもお前の家なんてピアノなんか置けるような広さじゃねえだろうが!棺桶だってタテにしなきゃはいらねえアパートに住みやがって!だいたい稼ぎが悪いからピアノなんかお前らには買えねえよ!」
恥ずかしさの反動でひどいことを言う寅さんに一家は反発。
「おにいちゃん…」
「ひどいことを言うな義兄さんは…」
「あんまりだよ…。今の言い方はあんまりだよ」
「寅~!!!もうお前は出ていけ!」
「ああ!出て行ってやるよ」
こうして寅さんはまた旅に出るのです。
どうですか?実に不毛なやり取りじゃないですか。
映画という大層な場所で取り扱うにはあまりにもみみっちいというか、なさけないテーマではないですか。
何億円もかけてCGを駆使して作られた映画がある一方で、こちらの武器は小さなおもちゃのピアノと、それを巡るお茶の間のいざこざ。
かっこいい鼻の高い俳優が恋だ、愛だと騒ぐ一方、こちらは胴長短足の無職の男が勘違いをしてしまうというストーリー。
ただ、よくわからないのですが、私はこのようなシーンに代表される「男はつらいよ」に心をつかまれ、おかしいほど笑い、そして何だか涙がでるような感情が沸き起こるのです。
無理に言葉を探すとしたら、可笑しさ、滑稽さ…。それに悲しさ、いや哀しさ、そして切なさと懐かしさ…。
これらの言葉を全部、カプセル錠に入れて飲み込んで、胃の中で溶けたら今の感情が沸き上がるみたいな。
めんどうくさいので、こういう感情を「にんげん」だと言うことにします。
人間がすることなんて実はくだらないし、そうしたくなくたってそうしてしまうような理屈で片付けられないところがあるし、人間が生きるというのはなんかそんな感じのもので、私は寅さんというとても魅力的な架空の人物を通じて人間を感じることで、私の「人間」が共鳴しているのだと思ったのであります。
男はつらいよには「にんげん」が描かれているのです。
私は男はつらいよを「映画」と理解しました。
つまり「にんげん」が描かれているモノが「映画」ということです。
「にんげん」が描かれてさえすればテレビでも「映画」です。小説でも漫画でも音楽でもそれは「映画」です。
いやあ、わかりやすい定義ができました。
「映画」=「にんげん」説
どんなにド派手なアクションシーンがあっても、宇宙人から世界を救おうとも「にんげん」が描かれていなければ映画ではないし、逆に動物が主人公でも「にんげん」を感じるならば映画です。
冒頭で登場させた「一日一本映画を見るのがノルマ」という人は「映画」を「にんげん」に代入すると本当に素敵なことです。「映画を見ないと薄っぺらい人間になるよ」これも「映画」と「にんげん」を置き換えるとその通りです。
何が言いたいのか!?
今週登場した石垣を作った日中豊さん。
昨日改めてお話を聞きに再度岩国まで出向きました。とても「にんげん」でした。
(←にんげんが2人)
次週の放送では日中さんについて特集しますが、「にんげん」が映ってます。
ゆえに来週の「にんげんのGO!」は「映画」になります。
どうぞお楽しみに!ポップコーンを片手にご覧ください!
映画ディレクター 松田大輔
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