レア滝カード手渡し会の連絡事項
09月19日
本日天気も心配なさそうなので、予定通り中央公園の噴水横でレアカードの配布会を行います。
ちっちゃなテントを立てているのですぐわかると思います。
細長い眼鏡のおじさんと滝の達人、あと生き物ソングの高橋などがおります。
(私たちはここでスタバを飲みながら、思い出話などをしておりますゆえ)
車でお越しの場合はケーブルの来客者用の駐車場をご活用ください。
ではでは皆様とお会いできるのを楽しみにしております!!
ディレクター 松田大輔
本日天気も心配なさそうなので、予定通り中央公園の噴水横でレアカードの配布会を行います。
ちっちゃなテントを立てているのですぐわかると思います。
細長い眼鏡のおじさんと滝の達人、あと生き物ソングの高橋などがおります。
(私たちはここでスタバを飲みながら、思い出話などをしておりますゆえ)
車でお越しの場合はケーブルの来客者用の駐車場をご活用ください。
ではでは皆様とお会いできるのを楽しみにしております!!
ディレクター 松田大輔
おはようございます!
昨日から「隧道どうでしょう」を放送しています。
(木曜日までは市議会中継の為、10:40と14:40の放送は休止)
周南市大津島にある隧道で、扁額もないので「瀬戸浜隧道」の仮称を使わせてもらいました。
多分作業用に作られただけのトンネルですから、名前など付けられていたなかったのではないかと思います。
ロケの前に私1人でロケハンに行ってきたのが今年の2月ころだったかな。
で、実際にロケをしたのが7月21日。コロナでなかなかロケができませんでした。
ロケハンの時も瀬戸浜港で下船してから帰りの船の時間までは50分しかありませんでした。
小さい港なので何回かに一度しか船が寄港せず、その船を逃すと6時間待ちになるのです。
私も初めてなのでどこに隧道があるのかもわからず、やっと見つけた後には付近の史跡を下見しとこうと 少し港から離れた場所まで行っていました。すると面白いものがいっぱいあるんですよね。
神社があったり、歴史的な史跡があったり、イノシシにもであったりしましたよ。



もう夢中になって探索していると、いつの間にか時間がギリギリ。
本当に時間を忘れておりました。
これはヤバいと思って走って港まで戻ると、ちょうど船の足場がなおされエンジンがかけられた瞬間でした。
船は岸から少し離れ、さあ行くぞ的なタイミング。
私必死で叫びましたよね「ちょっと待って~!!!」と。
この便を逃したら6時間待ちぼうけをくらうか、あるいは隣の港まで歩いて行かないといけない罰ゲームがまっているから当然です。
私の必死の形相を運よく周りの人が見てくれていました。
船長さんも私に気付いて再び足場を出してくださいました。
本当にとんだ迷惑をかけてしまいました。
恥ずかしながら船にのり、お礼とお詫びです。申し訳ありませんでした。
私にこんな経験があるもんですから、ロケの時には口を酸っぱく時間厳守を伝えましたね。
まあどさけんさんも隧道に対してそんなに熱がありませんゆえ(普通の人はそうですけど笑)ロケが終わったらすぐ港にもどりますよね。
問題は隧道大好きな宇部マニアックス・山本さんと、なんでも大好き長谷川さんです。
あの人たちは私以上に夢中になったら我を忘れるタイプです。
私とカメラマンは最後まで残って隧道のインサートを撮影するのですが、それと同じくらいまで残ってプライベート用の写真を撮っておられました。若干インサート撮影の邪魔になるくらい(笑)
無事に帰りの船には間に合ったのですが、ひどく安心をしました。
私、修学旅行の引率の先生の気持ちでした。
隧道というのに着目するのは、かならずそこに「熱」があるからなんです。
とくに古い隧道はそう。
作るためにはすごい労力と費用が必要ですから、隧道自体が自然と熱を帯びているんですよね。
今ではあまり使われなくなったとしても、私には隧道がまとうオーラのようなものを感じ、撮影意欲を掻き立てられるんです。
お時間のある方は私たちの隧道愛にどうぞお付き合いくださいませ。
そしてお知らせが2点。
まずは素敵なプレゼント!
チャンネル銀河さんより「プリンセス テーブルグリル・ピュア」を1名様に!
オランダ生まれのおしゃれなホットプレートです。
これは欲しい!!どうぞどしどしご応募をお待ちしています!
応募は上記のメールフォームが便利です。感想などがあればうれしいです。
ハガキファックスでもOKです。
そして先週の放送でもお伝えしましたが、レアカード配布のオフ会を開催します。
9月19日の土曜日13時から17時まで。
弊社横の中央公園噴水あたりに誰かがおります。お時間ある方はどうぞおいでくださいませ。
(雨の場合は弊社1F編集室にします)
時間と場所が限られているのが申し訳ないのですが、たくさんの方と久しぶりにお会いできればと思っております。
ではではまた。
ディレクター 松田大輔
まず、おわび。
今週は市議会中継の為木曜日まで10時40分と14時40分の回がお休みです。
なので初の放送は今日の19時40分からです。ご迷惑をおかけします。
さて。
ちょっと土日に、テレビについて考えてみました。
コンプライアンスが厳しくなったり、あるいはネットの台頭により、以前よりパワーがなくなりました。
テレビを見ていない、あるいは持ってもいないという人を見かけるようになりずいぶん経ちます。
私が年を取ったせいもあるのか、確かにくだらないなと思う番組も増えた気がします。
ただ、それでもなお”テレビでないと作れない番組”というのはまだ(2020年9月段階では)確実にあります。
自分がテレビの端くれにいる以上、そんな番組を作りたいと思っているのですが、うまくいかないことも多く悩むところでありますが…。
私がテレビでないと作れない番組として、可能性を感じているテーマの一つに「トンネル(隧道)」というものがあります。
「隧道どうでしょう」とか言って、まあ、ふざけてやっているのですが、そんなぜい肉をそぎ落としたとき、トンネルの本当の姿が見えてきます。
私が本当に見ていただきたいのは、なぜそこにトンネルを作る必要があったのか、その建造に携わった名もなき人間のあつい思いなどです。
本来ならばもっとストレートに「今週のテーマはトンネルです」とやればよいいのでしょうが、それではなかなかたくさんの人に見てはいただけないのではないか、そんな不安から企画という洋服を着せて、20分のテレビ番組に仕立て上げておるのです。
こういう回りくどい作り方がいかにもテレビ的で、結論を急ぐ現代人にとってはだるくて見ていられないのかもしれませんね。
”テレビの企画”という洋服をはぎ取ってしまえば、Youtubeで言うところの「トンネルを通ってみた」的な映像になってしまいます。
もちろんこれはこれで良いのですが、やはり私は皆さんに裸を見せる前に、洋服を着た段階からスタートさせたい。
私がテレビを作るというのは、洋服+裸をプロモートするということで、いかによい洋服を着させるか、そしていかに洋服を一枚一枚脱がせていき、裸を見せるか。
そして裸になった後のドラマをどう見せるか。
この一連の持っていき方が腕の見せ所というわけです。
まるで私のAVの好みを話しているようになりましたが、ともかくテレビとしては”流れ”がやっぱり大事だと思います。
今週はどうぞそんな無駄とも思える”流れ”を楽しんでいただけますようお願いをするところであります。
今日の19時40分からは久しぶりの企画「隧道どうでしょう」をお送りいたします。
サイコロを振って出た隧道(トンネル)を見に行くわけですな。わくわく。
いやあ、よい洋服を着せたのもんですなー(笑)
出た目は「瀬戸浜隧道」。周南市大津島にあります。
下らぬ企画という服の上に「離島」というコートまで着せています。
なかなか裸が出てきませんが、どんなトンネルだったのか、なんでそこにトンネルができたのか、最後まで見ていただきたいと思います。
細かい話はまた今後書きます。
今日は何を書いてるのかわからないですね(笑)
ディレクター 松田大輔
おはようございます。
台風の影響が大きくないことを祈っております。
こんなときに気が進まないのですが、今週は大事な放送なので少しブログを書こうと思います。
わだりえさんが妊娠されたため、滝企画に出演することがむつかしくなりました。
このメンバーで滝巡りをするのもこの「八窪の滝」が最後になると思います。
妊娠がわかったのはちょうどコロナが猛威をふるっていた大変なタイミングで、病院通いも、ほかのテレビやラジオの仕事もおそらく対応が大変で、和田さん自身、いろいろと苦労が多かったと思います。
うちの番組としては、わださん安定期に入るまで待ってからお別れの機会を作ろうと、安全で行きやすい滝の選定を滝の藤田さんと進めました。
八窪の滝は駐車場から歩いて3分程度。本当に行きやすくおすすめの滝です。
わださんには企画開始からレギュラー出演者になっていただき、2年と少し、いろいろな滝を一緒にめぐりました。
共有する思い出も多く、一緒にゴールできなかったことがとっても残念ではありますが、出産後、落ち着いたらぜひ番組戻ってきていただいて、また違う企画でも一緒にやれたらいいなと思います。
今は体調管理にのみ頑張って!
今週の放送ではどさけんさんの引っ越しも取り上げましたが、長く付き合っているといろいろな変化があるものです。
長い間変わらないというのは、退屈でもあるけど何より愛しいものですねぇ。
私たちは今という一瞬を大切にしないといけません。
そんなターニングポイントを迎えた今回、番組では、滝カードを2種類作ることにしました。
1つ目は通常版 37枚目「八窪の滝」。

こちらはいつも通り、郵送でお送りいたします。
上記のメールフォーム、またははがきやファックスでお申し込みください。
そしてもう1枚はレアカード「八窪の滝」です。
昨年、滝見学ツアーの参加者だけに配布したSP滝カードの2枚目です。

これについては、直接手渡しで配布することにいたします。
9月19日(土)の13時~17時の期間限定の手渡し会を開きます。
山口ケーブルビジョンの隣の公園「中央公園」の噴水あたりに私たちが常駐しますので、久しぶりに滝カードをとりにきてください!
コロナ以降、会社での手渡しを中止しており、視聴者の皆様と直接お会いする機会がなくなっていたので私たちも楽しみにしています。
コロナのこともあり、時間を区切ってしまい、都合がつけにくいかもしれませんが、近況などをお聞かせくださいませ!
出演者も誰かしら来ると思います。
改めて告知
「レア滝カード手渡し会」
☆9月19日(土)13時~17時ころ
☆山口ケーブルビジョン横の中央公園・噴水のあたり
☆もちろん通常の滝カード配布も可
☆出演者も誰かしら来ると思います
(雨天時は弊社1F編集室などに変更します。当日にHPをチェックください)
レアカードまで作って、りえちゃんとのお別れを悲しんだんですが、出産までもう少しの間、室内なら番組できるそう。
なので負担の無い範囲で番組出演していただこうと考えています(笑)
ディレクター 松田大輔
木曜日です。
毎週更新にすると一気に余裕がなくなりました。
滝カード36枚目「入野の滝」については、今日明日中には送ろうと思いますので少しお待ちください。
せっかくブログを書くから、少しだけ今週の放送について。
今回最も時間を割いて特集をした白藤書店さん。
中でも原一男監督にご出演していただけたのはとてもうれしかったです!
うちの会社であのような形で、あのような有名な監督さんにご出演いただけたのは多分初めてです。
リモートを使えば可能性は無限大だなと感じました。
そして、原さんがあんなに山口市のことを覚えてくださっていることもなんだか感動でした。
こう考えると「故郷」というのは本当に大事なものなのだと思います。
故郷が同じというだけで話が進むわけで、食でいうところの「白ご飯」です。
無いと嫌だし、いろんなものと相性が良い。
本当に良いものだとこの企画をすると実感できます。
今週の放送まだの方はどうぞご視聴くださいませ!
ディレクター 松田大輔
おはようございます。今週からは毎週月曜日の更新に戻ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
今週はアーケードヒストリー・中市商店街の2回目です。
取り上げるお店は以下の通り。
・岸田時計店
・河村たばこ店
・モリイケ
・アサヤ商店
・木津屋薬局

昔のお店としては…
・梅田呉服店
・時事通信社山口支局
・鬼笑亭
・肉のおおくぼ
・ヨシカネ鞄店
・フジヤ自転車店
・勉強堂
・木下パンホール
・白藤書店
…などを中心にお送りしています。
この企画は毎回、調査を切り上げるタイミングがむつかしく、なかなかまとまりませんでした。
放送ぎりぎりまで粘ってどうにか形になりました。
あまり知られていない事実なども含まれますので 是非とも見ていただければと思います。
結局、中市は2回では収まらなかったので、あと一回、9月末か10月頭に後編をやりたいなと思います。
(金子染物さん・ナックさん・山陰堂さん・小椋さん・オカザキさん…などなど、後編も老舗店がずらり)
その後は新町・大市商店街にも進出できればと思っていますが、こちらは未定です。
ぜひ皆様に昔の思い出などの情報や番組の感想などいただければと思います。
プレゼントとかないけどメールしてください(笑)
書き足りないのでまた後日ブログ書きます。
ディレクター 松田大輔
久しぶりのような気がしますが、今週は滝企画をお送りいたします。
岩国市周東町にある入野の滝です。
この滝はとても見ごたえのある滝ですので、ぜひ現地へどうぞ!!
いろり山賊の近くですから、滝へ行って帰りに山賊コース。
もしくはテイクアウトの山賊焼きを買って、滝の前でかぶりつくという、山賊なりきりコースが
おすすめです。
最近は滝を訪問するトレッキング番組から、雑談が多くなって”トーク番組”化してきているように感じています。これは番組としては理想的だなあと思ってます。
どんどん脇道へそれていただきたい!
本当に良いメンバーに恵まれているなと感じています。
こちらは久しぶりの分割バージョンとなっております。
滝についてはまた今度ゆっくりと。
そして次週より番組は毎週更新に戻ります。
8月31日以降 月曜日更新
隔週更新に慣れてしまっているので、本調子に戻るのに時間がかかることがございますがご了承ください。
また今後、特番や新たな番組の仕事などが入った場合、再び隔週更新にすることもあり得ますことを、ここでお伝えしておきます。
(一人でやっているものですのでご容赦くださいませ…。)
また時間があるときブログ更新します
ディレクター 松田
今日は土曜日、アーケードヒストリー明日までなのでどうぞご覧くださいませ。
唐突ですが、先日来、はまっているキングダムという漫画の話をしてもいいですか?
この漫画にすごいカリスマを持った「王騎」という将軍がいるんですね。
彼は軍略に長け、武力に優れ、何万という兵を仕切る国の軍隊長であるわけです。
で、長年にわたりその「王騎」を支えた「謄(とう)」という武将がいるんですね。
王騎も謄を認め、「自分とほとんど同じ力を持っている」というほどの実力の持ち主です。
もしも私が謄ならば、王騎の元を卒業して独立し、新しい軍隊のトップになろうと思うかもしれませんが、
謄ははひたすら王騎に忠誠を誓い、王騎の死のその時まで副将として軍をまとめることに徹するのです。
ずっと2番手として人生を歩み、王騎の死後、彼の意志を受け継いで部下の兵をまとめることになります。
何が言いたいのかといえばこれ、ほとんど渡哲也さんなんですよね。
渡さんが石原裕次郎さんに寄り添い、死後に石原軍団をまとめ上げたことと、キングダムの謄の生き方が似ていると思ったのですね。
渡さんだってすごい俳優です。
石原軍団ではなく渡軍団を作ることだってできるのに、そうはせず、裕次郎さんの死後33年間も軍団を支えるなんて、普通の人間にはできることではございません。
王騎と謄、裕次郎と渡、男と男の絆。心が揺さぶられます。
渡哲也さんのご冥福をお祈りいたします。
(※番組とはまったくもって関係ないけど…。)
さて来週は滝企画をお送りしようと思います。
中市商店街の調査は引き続き継続中です。
ディレクター 松田大輔
おはようございます。お盆はいかがでしたか?
私は初めてプライベートで滝に行きましたよ。
仁保の犬鳴の滝です。
夏の避暑地にはもってこい!おすすめです。
歩く距離とご褒美(滝の迫力)が絶妙のバランス!
お時間がある方はどうぞ行ってみてください!!
(←犬鳴の滝)
すこし足を延ばされるなら白滝(豊北町)がおすすめですよ。
滝壺の透明感がヤバいです。
さて、今週も引き続きアーケードヒストリー・中市商店街編(その①)をお送りしています。
懐かしい話が盛りだくさんです。
いつも通り放送に至るまでにたくさんの方にお話を聞きましたが、ここでは番組に入りきらなかったものを。
今回の番組で一つ大きな話となっていたのが今の近江屋寝具店にあった「山口マーケット」でした。
皆さんからの情報をまとめると…
①たくさんの小さなお店が集合していたような市場
②商店街の入り口から入って横の道(北野小路)に抜けることができた。
③すこしうす暗い感じ
当時のお店の方が山口にいらっしゃらないかと聞くと、古熊に「原田さん」というお茶屋さんがあるとの情報を得ました。
すぐに古熊に行きますと、ありました原田茶舗。
現店主のお父さんが戦後にお茶屋をはじめ、このマーケットの中に入ったそう。
マーケットの時代から コープの中のテナントに入り現在にいたるとのこと。
原田さんの話では10数件の商店がお金を出し合い土地を購入し、建物を建ててマーケットを始めたそうです。
どうしても中市商店街の入り口付近が人気なので当初はマーケット内をローテンションして店の位置を変えようという構想があったらしいけど、結局移動はせずに同じ場所でずっと営業していたそうです。
原田さんに当時の店の見取り図を描いていただきました。
中市からマーケットに入ると左右には西川さんと岩永さんという履物店。
岩永さんは二つお店があったけど、長靴と下駄と種類を分けていたとのこと。
続いて化粧品店やおもちゃ屋さん、毛糸屋さん・金物店。さらに魚屋・野菜・肉といった生鮮食品。
店の奥には原田さんのお茶の店、とふじやという呉服店という布陣。
中には宿直室もあり当番で誰かが泊まっていたそうです。
最終的には土地建物を売却し全店舗に分けて解散し、現在はそれぞれのお店がどこで何をしているかはほとんどわからないということです。
こんな具体的なエピソードが出てくる山口マーケット。
実は写真がほとんど残っておらず、探せど探せど見つからず。
観光地ならいざしらず、そりゃあ、ふつうのマーケットの写真を撮ろうという人はなかなかいませんよね。
写真が無いなら 絵を探すことになります。
ここでいつも使わせていただくのが徳見七郎さんという方の水彩画です。
徳見さんは市内の建物や風景の絵をたくさん書き留められていて、残された絵は間違いなく山口市の宝です。
もちろん山口マーケットの絵も残っていました。
この絵はとても素晴らしく番組内でも使用しましたが、調査をしているとそれとは別にもう一枚、マーケットの面影を今に残すイラストが出てきたのです。
徳見さんの絵とはまた一味違ったタッチで描かれたイラスト。
こちらは正面からマーケットを描いた資料としてとても貴重です。
絵を描いたのは松本幸之助さんという漫画家の方。
昭和7年生まれの鰐石に住まれていた方で戦前戦後の山口市内の風景画を描いておられました。
当時の様子がイラストからつたわってくるし、何より解説がつけられていてこれも貴重な証言です。
この本は県立図書館にあります。興味があるかたは是非ご覧ください。
そしてこの本にもう一枚、往時の中市の様子を描いた絵がありました
これは現在のドマーニさんとテンポウさんのあたりの絵。
昔は麹屋さんと種苗屋さんが並び、その間(現在のクレープ売り場)のところに中国人の印番屋さんがいらっしゃったみたい。
この麹屋さんの写真も現在私は見つけられず、この絵をもってのみその雰囲気を想像することしかできないわけでして、この絵を見つけたときは大興奮でした。
ドマーニさんと元麹屋さんだった吉見さんにこの絵を見せたところ、確かに昔はここで中国の方が印判を売っていたと。吉見さんによると小郡から通ってきたシュウさんという方だと。とても面白い方だったと。
なんでここで印判を売っていたかというと正面に郵便局があったからだそうです。
なるほどなるほど。
このようにいろんな方に話を聞いたり資料を見せてもらっていると、「点」と「点」がぴしっと結びつき、次第に「線」となり、そしてその後はっきり「面」として、再び当時の姿の一端をよみがえらせてくれます。
番組は起承転結をつけないといけませんから、そこからはみ出る取材ノートのようなものもブログでは紹介していきたいなと思います。
今回の放送は今週の日曜日まで。
中市商店街の後編は1回、滝企画をはさんで今月末にお届けする予定です。
(後編としたけど全3回になるかも。)
ディレクター 松田大輔
今週は久しぶりの「アーケードヒストリー」を放送しております。
西門前商店街から始めたこの企画も、少しずつ東へ向かい、とうとうアーケードの端の中市商店街までやってきました。中市商店街も長いので今回は近江屋寝具店さんからYAMADA118さんまでの範囲について深く掘り下げております。
以前も書きましたが山口市の中心商店街の形成ははるか大内時代にまでさかのぼると伝わってはいるものの、各商店の並びや屋号までがはっきりしているのは管見の限りでは昭和29年の山口市の地図が一番古く、なかなかその全容がつかみきれずにいます。
昭和期に昔の記憶を思い出して書かれた大正時代末期の商店街の地図や、水彩画家・徳見七郎さんの古い町並みの絵、明治の豪商図絵などで多少はさかのぼれても、まだまだ調査の必要性を感じております。
しかしながらゴールの無い調査。結局、どこまでやっても歴史の底なし沼に溺れることになり、どこで区切りをつけるか(ましてやこの作業は番組の企画でやっているわけですから)放送する期日が迫れば切り取り作業をせざるを得なくなるわけです。
西門前から米屋町までで昭和以前から今も商店街で営業しているお店はタケナガ、山城屋、イビシ、白石時計、前田洋服、遠藤薬局、三好屋、末広刃物などに絞られます。(番組調べ)
これは裏返せば商売を長く続けることがいかに難しいかということの証です。
時代は何年かごとに大きな変化を迎えます。時流に乗らなければ家業の継続はむつかしく、長寿のお店はほとんどどこかのタイミングで商売の大きな方針転換を経験しています。
昭和になってからでも第二次大戦や高度成長、バブルの崩壊、大型スーパーの参入、IT化、そして現在のコロナ禍…などなど。
方針転換はこれまでの家の歴史との決別を意味します。
父や祖父から受け継いできた伝統を自分の代で途切れさせて良いものだろうか。
家の名を残すべきか、それとも生業を残すべきか。
時代時代でその代の当主家族は多いに悩み、それぞれの決断の上に現在の姿があるわけです。
…みたいなこ難しいことを考えずに「ああ懐かしいな…」「あの店があったのは知らなかったな」などとお気楽に見ていただけると嬉しいです(笑)
私は小学2年(昭和62年)に山口市に転校してきたので、平成期のことしかわかりません。
今回でいうと現在の井筒屋の場所に山口郵便局があったことなど知る由もなく、知る喜びを感じながらの番組制作になりました。近江屋寝具店の場所にはマーケットがあったのもそう。
お時間をとって、いろいろなお話をしてくださった方に改めてお礼をお伝えいたします。
放送は今後もは続きますので調査もひきつづき継続いたします。
昔の情報や思い出話などがあれば番組までご連絡いただけるととてもうれしいです!
ディレクター 松田大輔
Copyright © 2013 yamaguchi cable vision All Rights Reserved.