今回はドキュメンタリー番組になっています。
06月16日
おはようございます!
先週からの忙しさも少し落ち着いて、今は3週間先の放送の編集をしています。エッヘン!
脱自転車操業。
ゆとりをもって仕事をしたいと思っています。
お伝え忘れておりましたが、今週の月曜日~木曜日まで山口市議会中継の為、①11:25~の回と②14:40~の回が休止です。
ご了承ください。
さて、今週の放送について。まずかなり異色です。
「にんげんのGO!ってこんな番組だったっけ?」と思われることでしょう。
放送開始以来13年あまり。
ずっとバラエティ番組を標榜しておりましたが、今回はその看板を一旦下ろし、ドキュメンタリー番組として作ることにしました。
まぁ、ドキュメンタリー番組の定義はよくわかりませんが、少なくとも私はドキュメンタリーとして制作したつもりです。
世の中の大抵の事象は”笑い”や”可笑しさ”を内在していて、私としてはそれを拾いあげて、バラエティ的な色付けをしてお届けすることことは、自分の得意な分野だし、なおかつローカル番組の立派な役目だとも思っていました。
これまで533回、そのようにして、なるべく面白く・楽しく放送してきたつもりでしたが、今回のテーマの中から”笑いや可笑しさ”を抽出することに、どうしても違和感があり、放送するなら番組の屋台骨を変えるべきだという判断に至りました。
それが今回、ドキュメンタリー番組として制作した流れです。
ただ、これはあくまでこちら側の都合。
視聴者さんからしてみれば「ラーメンを食べに来たのに、お寿司が出てきた」みたいなことかもしれません。
いつも番組を楽しみにされていた方のご期待を、もしかしたら裏切ってしまうかもしれませんが、534分の1の極めて稀なディレクター判断です。どうぞご容赦頂き、もしもよろしければジャンル違いの20分間にお付き合いをお願いしたいところでございます。
今回の番組の冒頭部分を少し紹介しておきます。
2月ごろに以前取材でお世話になった福田善一さんという方から会社に電話がありました。87歳の男性です。
「現在、妻を老々介護をしている。そのことでお世話になっている看護師さんに感謝の歌詞を書いた。
これに曲をつけて誰かに歌ってもらいたい。」
お聞きしたところ、かなり重たいテーマ。
なおかつ曲を作るというのも、素人の私からすると大変なことだと思いました。
しかしながら、ずいぶん前に一度取材をしただけの私を頼ってきてくださったことがまずうれしかったのと、何より視聴者さんの気持ちに寄り添うことは私たちの仕事の大切なところです。
できることはしてあげたいし、でも無理なことはごめんなさいとお答えしようと思いまして、音楽に詳しい高橋真実さんとご自宅を訪問したのが今回の番組の始まりでございます。
この時点では番組にするつもりもなく、念のためにスマホを回していました。
福田さんのお話で普段の大変な生活、それを歌にしたいという気持ちは切々と伝わってまいりました。
高橋さんに改めて曲作りをお願いし、私は福田さんのお宅を担当されている看護師さんにお願いをして、歌の発表会を行うことを企画しました。
福田さんや看護師さんがどのような反応をしてくださるか、当日になってみないとわからない。
ただその時に起こったことを今回は淡々とお送りしております。
バラエティ番組にありがちな「演出」はできるだけ排除。
ナレーションも余計な感情が加わる恐れがあるので今回は見送りました。
番組内のタイトルは「”87歳の作詞家” 届け老々介護の歌」
私たちがケーブル加入世帯の方に一斉にお届けしている番組を見ている方の中には、福田さんのような苦労をされている、とても大変な思いをされている方がいるわけで。今回の放送を通じて、私もいろいろと考えさせられました。
福田さんのお気持ち・どんな歌詞がつけられているのか。
高橋さんはどんな曲がつけたのか・看護師さんは喜んでくださったのか。
そして老老介護の現実とは。
もしもよろしければ、番組をご覧いただき、ご感想などを頂けるとさらに幸いです。
今回の放送では、時間の都合で3番まである曲をフルコーラスでお送りできませんでしたので、下記の通り対応をさせていただきます。
◇6月22日(日)~30日(月)あさ6時15分~22分ごろ 「老々介護」の歌部分のフルコーラスの放送
◇視聴者プレゼント 「老々介護」福田さん作詞作曲・高橋真実編曲・歌唱 のCD 10名様に。
にんげんのGO!イレギュラー回。改めてどうぞご視聴くださいませ!
ディレクター 松田大輔