前回の振り返りと、隧道8「関門鉄道・パイロットトンネル」
07月28日
おはようございます。
前回はいつもの宇部マニアックスさん(隧道マニアックスさん)の行動に密着しました。
中でも最後に訪問した火薬庫址跡の映像は非常に印象的でしたねぇ。
防空壕は小さい頃に近くにあって、友達と中に入って遊んだことがありました。
そういう郷愁もあってなのか、人間が本来持つ安心感なのか、未知の横穴に入るという撮影は非常にわくわくしました。
その先に何があるかわからない。どんな景色が現れるのかわからない。
このドキドキこそがテレビの(テレビに限らず様々な映像媒体の…)最高の面白さであることを再確認しました。
放送では「最悪のロケ」というテロップを入れましたが、これはそういう感じにしたほうが面白いだろうと思ったからの”演出”で、本音は非常にエキサイティングで、アドレナリンの放出が止まりませんでした。
この逆の話を考えてみるに、リポーターがお店に入って「こんにちはー!うわー素敵~!」と言って、その表情を撮るために先にカメラが中に入っていて、店主はすでにマイクをつけている…みたいな映像があります。
初めて感を装いながら実は事前に話がついている、卒業式のリハーサルのような、8時に当確がでる選挙のような、川口浩探検隊のような。
このような仕込みというか、撮影できることが保証された映像にドキドキ感はありません。
(もともとドキドキ感は必要ないのに、初めて感を出そうとする”ねじれ”は解消してほしい)
ほとんどのテレビ番組が1週間に1度、確実に放送しないといけないという呪縛があることで生み出された、制作者側の作業効率化の歴史にほかなりません。
まぁ、私もちょいちょいやりますし(笑)、番組によってはそうすべきだし、それを悪く言うわけでは全くないのですが、予算や期限が限られている現状では、今回のような企画は時々しか放送できませんが、その頻度があがるようにもっと冒険をしないといけないなあと改めて思ったわけです。
で、今週の放送。
今週も隧道特集ですが、今回は何があるかは分かった上で、どんな光景が広がっているのか、初めてのワクワクを提供できると思っています。
前回に引き続きエキサイティングです!
関門鉄道トンネルができる前、関門海峡の海底の地質調査のために試掘した”パイロットトンネル”の様子をお送りいたします。
詳しくはまた改めて。
以前に行った関門国道トンネルのパイロットトンネルを覚えてらっしゃる方はそれと比べて御覧になると良いと思います。
そんな行き過ぎたマニアック感を白いシャツの3人が突っ込んだり感想を言ってくれることでマイルドに仕上げてくださいました。
ありがたしありがたし!
今回は面白い上に貴重な映像だし、もうすぐお盆で私のお休み計画もあるので(💦)2週間の放送になります。
期間中、ぜひご覧いただけますようお願い致します!!!
演出・ディレクター 松田大輔