スタンプカード調査の分析結果①
09月16日
今週は番組更新がない週ですm(__)m
なのですこし放送中の「スタンプカード統計白書」について補足説明を!!
この番組は隧道や鉄道、風景印とかゾロ目とか滝とか、マニアックなテーマを取り扱っています。
そんな歴史があるものですから(良いのか悪いのか)県内のグルメやレジャーをストレートに取材するのはちょっと違うかもなーと思ってました。(私の勝手な思い込みですが…。)
とはいえ、やはり多くの方にとって町のおいしいお店・人気のグルメなどの情報は必要なわけで。
私たちのような根暗番組が、このようなポップな需要にお答えするためにはどうしてもなんらかの”飛び道具”が必要だったのであります。
そんなときにある存在を思いつきました。
それが「スタンプカード」です。
どことなくレトロでアナログな番組のカラーを残しつつ、街にあふれる人気店の”入場切符”たりえる存在こそスタンプカード。
番組でスタンプカードを取っかかりに流行のお店を訪問するということは、番組の持つニッチな部分とおしゃれでグルメな大衆性を両立できる、最高の二股アイテムであると私は思ったのでありました(笑)
この企画に特に沖永さんはマッチしている気がして、どんな場所のどんなお店にも詳しく、また調査段階の街頭インタビューもどんどん頑張って盛り上げることができます。すばらしい!!
そんなこんなでロケをかさねること約3年。
これまでにのべ30か所で街頭インタビューを進め、お声をかけたのは約170人。
236枚のスタンプカードに出会うことができました。
この誰もやらなかった、意味があるのかないのかわからない、渋いデータを集計・発表することこそ今回の放送「スタンプカード統計白書」というわけでございます。
今回は前半戦。
紹介したパネルをここで改めて公開しておきましょう。
◇まずはスタンプカードの所有率。
財布にスタンプカードをお持ちだったのは47%。この数字を多いとみるか、少ないとみるか。
実際に街頭インタビューをした我々の実感としてはもっと少ない気がしていました。
・スタンプカードを持っていない方の理由として多かったのはこんな答え。
「かさばるから貰わないようにしている」
「財布とは別の入れ物にまとめているが、今日は持ち歩いていない」
「持っていたが最近はアプリなどの別のサービスに切り替えた」
スマホアプリなどにポイント還元サービスが移り変わっている過渡期なのでしょうか。
持っていない人は全く興味のないお返事。
それだけに街頭インタビューのロケは辛かったのです💦
◇平均所有枚数2.9枚
1枚も持たない人が過半数の一方で、スタンプカードを1枚でも持っていた方は平均3枚弱は所有していることがわかりました。
集める人のほとんどは複数枚持っているのです。
これはスタンプカードにとどまらず、何かもっと大きな日本人の生活調査などともリンクするような気がしました。
飲みに行く人は2~3軒行きつけの店があるが、飲みに行かない人は全くいかないみたいな。
愛人がいる人は2~3人いるが、奥様だけを愛する人は奥様だけを愛するみたいな。
何事もゼロからイチに成るのが難しい一方でイチから二に進むというのは比較的簡単なのでしょう。
・そして出会った中で最も所有枚数が多かったのは16枚。
小月商店街の奥様なんですが、興味深いのは同業店でもお構いなしというところ。
ヘアカット・ヘアカラー専門店が3枚。
中華屋が2枚。薬局が2枚。パン屋が2枚。温泉が2枚。
…などと同じタイプのお店でも特色によってなのか複数枚お持ちでした。
そら同じ中華でもその日の気分によってお店を変えたいですものね。
どっちの中華に行ってもポイントがたまる、奥様の戦略性を感じ取ることができます。
◇一枚当たりの平均溜まり数13.8ポイント
これはお持ちのカードに平均いくつのスタンプが押されているかを示した数値です。
CSO岡藤君はこんな数値に意味がないと言っていましたが、これはスタンプカード所有者の継続性を表す数値として有効だと私は思っています。
つまり私のような継続性のない人間はスタンプカードを発行してもらうくせに、次にその店に行くまでの期間にカードをなくしちゃうんですよね。なので私の財布にはスタンプカードがちょっとしか押していないカードばかりなのです。
平均が13.8ポイントということは、おそらく一度ではなく、何回かお店に行きスタンプを押してもらっていることの証左。
カードを貰うという倹約性と、それを次回来店までちゃんと保管しているという継続性。
このデータにより、スタンプカードを集めるひとはとても几帳面な一面をもっていると読み解けるわけでございます。
・そして一番のポイント溜まり人は81ポイント。
阿東で出会った奥様でした。
お花屋さんのパティオデハナコのカードですが、1枚たまって、その割引をつかわず2枚目にお進みでした。
パティオデハナコのカードは550円で1ポイント。全てたまるのに60マス必要。
2枚目の21マスまで溜まっていたということです。
550円×81マス=44550円。
結構な金額を同じお店で利用していることがわかります。
果たしてダメなお店にそんなに何度も通いますか?
そう!この平均溜まりポイント数はお店のリピート率を表す数値としても機能するのです。
今週更新がない代わりに、次回のブログも我々が培った資料分析してお届けしましょう。
経済学者 マツダ・ケインズ・ダイスケ